◆こんなことをする仕事 |
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言語聴覚士は言語や聴覚に障害を持った方々に対して、障害された機能またそれによって起こるコミュニケーション障害を評価し、それを改善、維持、代償するために様々な援助を行います。
コミュニケーション障害は大人では病気、事故など様々な原因で発生し、その原因となる病気が治った後も後遺症として残ります。例えば脳出血で大脳皮質にある言語中枢が障害されると失語症となります。こういった方の多くは失語症のみならず手や足の麻痺も同時に起ることがあります。当然、社会に復帰することは非常に困難なものとなります。
一方、子どもの場合は出生時からハンデを背負っている場合が多く、それと共に成長していかなければなりません。育児、家庭生活、学校生活、職業生活と問題は山積みです。
また、人間が声を出したり、発音したりする器官(発声発語器官)はもともと食べることや呼吸の器官です。したがって言語聴覚士はコミュニケーションのみではなく、食べることの障害(摂食・嚥下障害)のリハビリテーションも行います。
食べることは栄養摂取とともに生きる楽しみでもあります。言語聴覚士はこういったあらゆる問題に対応し、コミュニケーションや食べることに障害を持った方々の生活の質(QOL)を向上するよう援助していく仕事です。
人間はことばによってお互いの気持ちや考えを伝え合い、知識や経験を共有して生活しています。ことばによるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・構音、認知などの各機能が関係していますが、病気や事故、発達上の問題などによってこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚士はことばによるコミュニケ−ションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応します。(日本言語聴覚士協会HPより)
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◆例えばこんな職場ではこんなふうな仕事をします |
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例えば介護老人保健施設の場合
医療機関を退院し、家庭に帰るまでのリハビリを行います。高齢者の方々が自宅に帰ってもその人らしい生活が送れるよう、また介護するご家族にもなるべく負担の少ない形で生活して頂けるようサポートをしていきます。そのために、自宅での様子を訪問して評価したり、アドバイスをすることもあります。このように、生活ということに重点を置いてリハビリを進めていくので、施設内の業務も生活場面に焦点を合わせた方法で行われています。
医療機関と違う点は、行事が多く入所者の方々が趣味や特技を生かし、生きがいを持って生活できるような活動が多く取り入れられていることだと思います。
例えば訪問リハの場合
家庭で療養生活を送っている方の自宅に訪問し、日々の生活に沿ったリハビリを提供します。今年の4月より言語聴覚士の訪問リハが制定されました。高齢化社会の煽りも受けて需要が高まっている職場でもあります。医療機関や施設内で行うリハビリのように、器具や設備が整っているわけではないので、家庭でもできる、家族でも行えるようなプログラムを考える必要があります。また、介護者への負担を軽くすることも主な目的になりますので、実際に生活していて不都合な点や困ったことはないかなど、常に目を光らせ、本人や家族の言葉に耳を傾けアンテナを張り巡らせておかなければならないと思います。なるべく自宅で生活したいと感じていても、病気や障害を抱えている本人や家族の不安は大きいものです。そういった精神的な支援も行いながら、よりよい形で自宅での生活が送れるよう他職種と連携しながら行っていきます。
例えば子どもを対象とした施設の場合 |
◆こんな人が向いているかもね |
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言語聴覚士は保険・医療・福祉・教育といった数々の分野で活躍しますが、とりわけ最も多くの方が就職するのは医療の場でしょう。私(言語郎)も総合病院のリハビリテーション科に勤めています。
ここでは高齢の方から働き盛りの方、小さな子どもさんまでたくさんの方々が来られます。
リハビリテーションの内容は様々ですが、どの方ともまず信頼関係を築かなければなかなか前へ進むことができません。普段はやさしいジェントルマン、ときには知的な医療人、ときには子どもの前ではしゃぐストレッチマンといくつもの役をこなしながら、みなさんとコミュニケーションを楽しんでいます。
こういったことが自然にでき、また、対象者(児)により良いリハビリテーションを提供するため、影では日々、知識、技術向上のため努力をするような姿勢の持ち主は、多くの言語聴覚障害者(児)に必要とされる言語聴覚士になることは間違いないでしょう。
わたしたち言語聴覚士が対象とする患者さんは、不安や喜びなどの様々な気持ちを伝えたくても伝えられない、もしくは伝えにくい方がほとんどです。言語聴覚士は、そういった方々が何を言おうとしているのか、伝えたいのか、心の中を察知しようと努力しなければなりません。
それを察知するためには専門的な知識、技術は当然のこと、緻密な観察力や豊かな感性、想像力、わかりやすく表現する力などが必要です。また、なによりもこの人に話したいという思いを起こさせなければなりません。これに十分対応できるような人間性、コミュニケーション能力、患者(児)さんへの想いをもった人こそすばらしい言語聴覚士になれるのではないかと思います。
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◆こんな人は向いてないかも |
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「私は他人とコミュニケーションをとることが嫌い!」、「患者さんのことは考えるけど勉強はしたくな〜い」などと考えているにもかかわらず資格取得のために言語聴覚士を目指すしている方は障害者(児)にいとって言語聴覚士がどんな重要な役割を果たすのかもう一度考えて下さい。やはり夢や希望、目的をもって言語聴覚士を目指してもらいたいですね。 |
◆将来性ってどうなの? |
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実はこの仕事自体は古くからあります。言語療法士とか言語訓練士などと呼ばれ、貴重な存在として求められていました。
言語聴覚士として国家資格化されてからはまだ6年と日本では歴史の浅い職種ですが、欧米ではかなりメジャーな職業です。保険や分業制の違いため欧米と同じになるとはいえませんが、多くの人に必要とされていることは確かです。
保険点数も理学療法、作業療法とならびました。これからというところです。
しかし、一方で多くの施設でまだ言語聴覚士が配備されおらず、医師や看護士、理学療法士、介護士などの医療従事者に十分理解されていないという現実もあります。こういった施設にもコミュニケーション障害や食べることに障害をもった方はいらっしゃいます。ここへ踏み込み、言語聴覚士のすばらしさ、必要性を伝えていくのはこれからの新たな言語聴覚士の大切な使命です。
言語聴覚士の仕事は病院、施設、地域、学校、開業と多様な形態でできます。また、言語聴覚士の分野は幅広く、自分の想い、努力次第で無限の可能性を秘めた職業です。 |